夫婦のための別荘である。

別荘と都市住宅の最大の違いは外部への開き方にあると考えた。

自然に囲まれた環境のため、外部に近い位置にリビングを配置するのが一般的であるが、正方形の外形に対してあえて正方形のリビングを建物の中心に配置し周囲に閉じた諸室を並べている。これによって、諸室間のスペースはリビングからの開口になり、開口の奥行きを大きくすることでそこは一つの場所になってくる。東の開口には朝日に照らされ朝食をとれるようなダイニングスペース、南の開口は日中の光を受ける屋外テラス、西の開口は夕日の柔らかい光が広がる趣味のスペースと方角や諸室のつながりでそれらの場所に意味が生まれる。またリビングに面した壁に小さな開口を設けているが、特定の位置に立つとキッチンや書斎を通して森が見える窓となっている。

ガルバリウム鋼板に覆われた正方形の方形屋根という固いボリュームと内部を映し出す白く特徴的な開口のバランスがなんともかわいらしい外観となっている。

場  所:群馬県吾妻郡

主要用途:別荘

規  模:地上2階

敷地面積:534.59㎡

延べ面積:141.97㎡

構  造:木造在来工法+鉄筋コンクリート造

意匠設計:明治大学田路研究室

     +森吉直剛アトリエ

構造設計:本岡構造設計事務所

施  工:三信建設

竣  工:2004年11月

撮  影:ナカサアンドパートナーズ

   2005年 new fireplace design daab社